歯周病Q&A

現在、歯周病の治療をしてますが、歯磨き等、努力してもどんどん悪くなっていると言われます。 体の病気があって、甲状腺機能低下症、子宮筋腫で全摘出手術をうけてから、デスモイドと言う良性腫瘍になり、いずれもホルモンバランスの乱れからきています。いろいろ自分で調べてみて、エストロゲンの過剰分泌が腫瘍や歯周病をひきおこしてるようだと思うのですがどうでしょう? また、ホルモン療法などでエストロゲンの分泌が正常になれば歯周病の進行はおさえられるのでしょうか? 今、服用している薬は「チラージン」という甲状腺の薬のみです。いつか歯がなくなってしまうことを考えると、その事が気になってしょうがありません。 よろしくお願いいたします。 (2006.7.10)
女性ホルモンであるエストロゲンの減少により骨密度が低下することがわかっています。それに伴い歯槽骨の吸収、すなわち歯周病も進行しやすい状態にあるといえます。  
しかしエストロゲンの減少が歯周病を引き起こしてはいません。 直接歯周病は細菌感染症ですので、ひこ起こしているのは歯周病菌です。 歯周病になった場合にエストロゲンが減少していると、進行がはやくなるという ことです。
ホルモン治療で、エストロゲンが正常になった場合、歯周病の進行は抑えるこ とが可能だと考えられますが、根本的には治癒しません。対症療法となってしま います。
歯周病菌を減少させるには、プラークコントロールが一番重要です。 深い歯周ポケットや歯根の分岐部などプラークコントロールできない部分は、 歯周外科処置などによって清掃性を高める治療などが必要になってきます。  
歯周病が気になってしょうがない場合には、大学病院の歯周病科や歯周病の専 門医に一度ご相談してみてください。