ブラッシング

ブラッシングについて

食後食べ残しがあるとお口の中は酸性に傾き、虫歯になりやすい状態が続きます。
食物や糖分が細菌の餌となり、分解する過程で酸を発生します。
酸は歯を溶かすため、毎日のケアを怠るとさまざまなトラブルが起こります。

 

(1) 食後20分以内に歯を磨きましょう。
食後はプラークの中のPHが酸性に傾きます。すると、酸により歯を溶かし始めます。しばらくすると、唾液の働きにより再石灰化(歯が再生しようとする力)が起こります。間食をよくする方は継続的なpHの低下を持続させるため、特に注意しましょう

砂糖液による洗口時の歯垢pHの変化
上のグラフは、ステファンカーブとして知られている、砂糖水でうがいをしたときのプラーク中のpHを表したグラフです。青い線は0.1%の砂糖水、赤い線は5.0%の砂糖水で洗口した時のpHを表しています。
(2) 歯ブラシに力をかけすぎず、摩擦の力で落とすよう心がけましょう。
歯磨きの力で歯が削れ、知覚過敏の原因となります。
歯周病などで歯肉が下がったり、間違った歯ブラシの仕方を続けていたりすると、本来歯ぐきで覆われているべき歯がむき出しになります。すると冷たい物などの刺激が歯の神経に伝わり、虫歯でもないのに、冷たい水で歯がしみたり、歯を磨く時に歯ブラシが当たって痛む、歯がしみるというような症状(知覚過敏)が出ます。
(3) 歯ブラシを細かく振動させて磨きましょう
歯ブラシを大きく動かしていると、歯と歯の間に毛先が届かず、汚れが十分に取れません
(4) 夜寝る前はしっかりと磨きましょう
私たちが活動している間は自浄作用(歯に付着したプラークや食べ物を唾液が洗い流す作用)が活発ですが、睡眠時には唾液の分泌量が減少するので細菌が増殖しやすくなります。
食後から就寝時歯磨きを怠ると、就寝中は唾液の働きが弱まるので脱灰が続きます。
したがって就寝前のブラッシングは細菌の増殖の予防に効果的です。さらに就寝前の飲食も控えるとより効果的でしょう。
(5) 歯ぐきも磨きましょう
「柔らかい歯ブラシ」を使用し、歯ぐきをマッサージしましょう。歯周病の予防につながります。軽度の歯肉炎の方は、歯ぐきの炎症が治まります。また、歯と歯ぐきの間も一緒に磨きましょう。